経済・政治・国際

2012年4月17日 (火)

リスク選好の動きになりそうだが・・・

18時2分現在、外為相場は円安の展開。昨日、円高に振れた反動といった感じで、少し相場が傾くと、すぐに修正されてしまい、非常にやりづらいです。レンジ相場と割り切って、レンジ上限や下限で、逆張り感覚で、ポジションを持てばいいのでしょうが、いつレンジを突き破るかわからず、なかなか勇気が出ない。なかなかタイミングがつかめずにいます。欧州株が小幅高で、リスク回避の動きは巻き戻されており、この後、円安が進むかに注目ですが、スペインのソブリンリスクが意識されている状況では、円売りもやりにくい。1.31台半ばまで上昇しているユーロドルが、1.32を超えてさらに上昇するなら、ユーロ円のロングでついていくのも面白そうですが、ここ最近の値動きを考えると、ユーロが買い上がられる動きは期待しにくそう。ドル円、ユーロ円の戻り売りを意識すべきかなあ、と思いますが、なかなか、トレードがやりづらいです。

スペイン政府が、12カ月物と18カ月物の、短期国債の入札を行いましたが、どちらも落札利回りが上昇。しかし、応札倍率も増加しているので、一定の需要があることが示され、ユーロは上昇。この分だと、リスク選好の動きになりそうですが、果たして・・・。

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2012年1月 1日 (日)

2012年の為替相場は?

新年、あけましておめでとうございます。今年も、難しい相場になりそうですが、2012年の為替相場を予想してみようと思います。当てる自信は、全くないですが・・・。

ドル ・・・ ドル安を予想。アメリカ経済の回復期待が高まれば、リスク選好のドル安に、ユーロ問題が深刻化すれば、ドル高になるでしょうが、その後、FRBは量的緩和第3弾に踏み切るでしょうから、ドルには、売り圧力がかかると考えています。基本的には、リスク選好のドル安を想定しています。

円 ・・・ 円高を想定。リスク選好の局面では、ドル円が下落し、クロス円が上昇。リスク回避の局面では、ドル円が上昇し、クロス円が下落する形になるでしょうが、基本的には、長期的な円高トレンドは終了しつつあると考えています。日本企業の海外投資が加速しており、経常黒字も縮小しつつありますので、円高に振れた場面では、外貨建て資産の購入のチャンスだと思いますが、ユーロ危機に伴う信用収縮の動きには十分注意する必要があります。

ユーロ ・・・ ユーロ安を想定。ECBの信認リスクがささやかれ始めており、ECBによる国債購入は、ユーロ売り材料と見なされる可能性があり、非常に困難な状況にあります。今年前半の、欧州各国の国債借り換えを無事に通過すれば、ユーロが持ち直す可能性がありますが、金利上昇で、売り圧力がかかる可能性もあり、現時点では、ユーロ問題の解決策は全く見えていません。

ポンド ・・・ ポンド高を想定。早くから緊縮財政に取り組んでおり、ロンドンオリンピックもありますので、新たな逃避先通貨として意識される可能性があります。ロンドンオリンピックで、内需が改善されることを期待しており、相対的に買いやすい通貨となると思いますが、ユーロ圏との結びつきの強さが、売り材料となる可能性もあります。

豪ドル ・・・ 豪ドル高を想定。中国経済が堅調さを維持し、リスク選好の局面では買われやすい状況が続くと考えています。しかし、ユーロが危機的な状況に陥ると、急落する可能性がありますので、ユーロ問題の解決策が見えてくるまでは、長期スタンスであっても、積極的な買いは控えたほうがいいのでは、と思います。

加ドル ・・・ 加ドル高を想定。何事もなければ、アメリカ経済が回復し、リスク選好の動きから、加ドル買いの動きがみられると思っています。問題は、ユーロ問題で、ユーロが危機的な状況に陥れば、信用収縮の動きから、急落しかねない。加ドル買いもやりにくそうです。

スイスフラン ・・・ スイスフラン安を想定。SNBは全力で通貨高を阻止するでしょうから、投機筋は余力のある状況でなければ、スイスフラン買いは仕掛けにくい。そして、それほど余力のある状況にはならないかもしれません。投機筋が余力のある局面では、介入リスクのあるスイスフラン買いより、他通貨を買ったほうがいいでしょうから、スイスフランは、それほど強くならないと考えています。

今年の相場は、ユーロ次第で、ユーロ崩壊が意識されるような事態になれば、世界経済は、深刻な状況に陥りかねない。その場合、どのような状況になるのか、全く予測がつかず、ユーロに波乱が生じないことを祈るばかりです。本当に、何事もなければいいのだけれど・・・。

2日の為替相場は、ドイツなど一部の国での取引がありますが、基本的には、振り替え休日で欧州・NY市場も休場ですので、3日からブログの更新を始めようと思います。今週も、よろしくお願いします。

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2010年7月29日 (木)

ユーロドル1.3050越え

17時42分現在、外為相場は円安の展開。ユーロドルは1.3050越え。ここからユーロドルが上値を伸ばせるかに注目です。1.2950と1.3050どちらを超えるかに注目していましたが、上のレジスタンスを超えたことで上昇余地が広がり、ユーロドルを追撃買い。ユーロ円はドル円がドル安の流れで下落すれば、下押しする可能性があるものの、基本的にはユーロ高で上昇すると考えています。昨日の米耐久財受注の悪化で、景気悪化懸念からリスク回避モードになるかと思いましたが、思ったより底堅く、リスク回避の円高シナリオには固執すべきではないなあと、改めて感じています。

昼休みに豪ドル円をロングにしなければいけなかったのですが、円高に固執して、ロングにできず。昨晩豪ドル円をショートにして、早朝に買い戻したので、損失が出ているわけではないのですが、今一つ勝ちきれない。こだわりを捨てていかないと・・・。

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2010年6月 6日 (日)

管新首相に期待すること

民主党の管直人氏が後継首相に決まり、8日に正式に就任しますが、急激に失われてしまった日本政治への期待感を取り戻すべく、頑張ってほしいですね。共同通信によると、57.6%の人が期待すると回答したそうで、これは前任者に対する不満の裏返しでしかないですが、それでも期待を裏切らないよう頑張ってほしいと思います。

管新政権に期待するものはいろいろありますが、まず第一に長期政権を作ってほしいということがあります。わずか1年足らずで首相交代となってしまっては、すべての取り組みが結果が出る前に終わってしまいますので、まずは2年間は首相の座にいてほしい。海外からも、1年持たないだろうと思われているはずですので、2年間務めあげれば、日本の影響力を再び取り戻すことができるようになるはずです。国内向けにも、ある程度日本の方向性が見えますので、経済活動にも前向きな影響が出やすい。1年以内に政権を投げ出すことは絶対にしないでほしいと思います。

そのためには、国民の支持を得る必要がありますが、支持を得るために、「国民と危機感を共有」していることをアピールしてほしいと思います。これが第二に期待することです。これまで一年足らずで首相が変わった背景には国民の信頼を失ったことがありますが、その背景には、われわれ国民の危機感を意識していないと思われたことが背景にあると思います。一年足らずで内閣支持率や民主党の支持率が低下したことに、日本人は我慢が足りないという論調も見られますが、私には、日本人がそれほど愚かだとは思わない。我々の危機感を共有してくれていないという不満が背景にあったように感じられてなりません。ですので、国民に対し、その危機感をよく理解しているというアプローチを行えば、多少の失敗があったとしても、支持率はそれほど下がらない、場合によっては上昇すると考えています。小泉政権が高い支持率を維持できたのは、われわれと危機感を共有してくれたという安心感が、背景にあったと思われますから。

第三に、自分の発言の影響力をよく理解してほしいと思います。国家のトップに立つ人がネガティブな発言をすれば、世論もネガティブに反応します。経済が厳しいといえば、消費が落ち込みますし、治安が悪いといえば、犯罪は増加するでしょう。北朝鮮は危険だといえば、北朝鮮への敵意はその発言だけで増します。これを見て、国民が馬鹿だからというのは間違いで、国家のトップの発言というものは、それだけ大きな影響力を持っているということです。ですので、ネガティブな発言はできるだけ控えてもらいたいですね。どうしても、ネガティブなことを言わなければならないときは、それに対する打開策を示して、悪い状況は今だけであると、認識させるよう努力してほしいと思います。率直な物言いが受け入れられるのは、打開策を持っていると思われるときだけです。発言には十分注意してほしいと思います。

新政権には難しい状況が続くと思われますが、とにかく、短期間で政権を投げ出すことだけはしないでほしいと思います。われわれ国民も人間ですから、しばしば間違いを犯したり、感情的な反応を見せますが、それに対して一喜一憂する必要もない。ただ、我々の持っている、現在と将来の日本に対する危機感を共有してくれないならば、ノーと言わざるを得なくなります。そうならないように気をつけてくれれば、短命で終わることは無いはず。息の長い長期政権を期待しています。

今週もよろしくお願いします。

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2010年5月16日 (日)

ユーロをどう立て直すか?

ギリシャのソブリンリスク問題への対応失敗から、今やユーロ消滅の可能性がささやかれる状態にまで事態が深刻化してしまいました。ユーロ買い戻し材料が見当たらない中、リスク回避の強まりを意識して、ユーロ円のショートを行わざるを得ないですが、一体どうしたらユーロは買い戻されるのでしょうか。

ユーロの信認を取り戻すためには、ユーロ加盟国の財政問題を解決するしかありません。しかし、財政赤字そのものが問題というわけではないのも事実です。財政赤字の水準そのものが問題なら、日本はとっくに破綻しているわけで、そうならないのは、市場から資金が調達できているから。市場から資金が調達できるかが重要であり、そのためにはEU債の発行が必要になるのではないでしょうか。EUがEU全体の信用力を背景に債券を発行し、各国に配分する必要があるでしょう。問題は、放漫財政に陥らせないようにする枠組みが必要な点ですが・・・。配分比率でも揉めるだろうなあ・・・。

EUの政治的な統合を強める必要もありますね。もともと、ヨーロッパ全体が統合の動きとなっており、これを機にEUの権限を強めるべきではないでしょうか。今回の危機をきっかけにヨーロッパ統合の動きが消滅するなら、何のためにEUを創設したのかということになりますし、これまでのヨーロッパ統合の努力がすべて無駄になる。民族のアイデンティティーの問題などが絡んできますが、今日までの歴史の流れを考えるなら、EUの統合の動きは進んでいくでしょう。進めるべきだと思います。

EU債の発行と、EUの権限強化が明らかになれば、ユーロ売りの流れは止まるでしょう。ただし、この二つは同時進行する必要があり、どちらか片方だけなら、逆にユーロ売り要因になりますね。しかし、二つとも時間がかかるでしょう。各国の財政再建の動きが進展して、ユーロ買い戻しとなるシナリオもありますが、それが期待できたのは、ギリシャが実質的なデフォルト状態に陥る前の話。ギリシャの債券相場が崩壊してしまっている今、財政再建の努力だけでは、市場の混乱を食いとめられない可能性が高いと考えています。最も危険なのは、ギリシャのユーロ離脱。これが起きれば、ユーロ消滅の可能性を市場は意識し、市場は崩壊するでしょう。

経済成長を通じて、財政収支が改善してユーロ売りが収まるも可能性ありますが、ギリシャの混乱とその原因を多くの国の国民がニュースを通じて知っていますので、ギリシャの混乱が続く限り、緊縮財政への不安から、消費者心理の悪化を通じて、実体経済の悪化につながる可能性が高い。ただ、もしかしたら、時間の経過とともにギリシャ問題が忘れ去られ、景気回復期待とそれに伴う財政改善期待がユーロ買いを誘うかもしれません。このシナリオが一番可能性が高いかなあ・・・。ただ、市場がそれを意識するのはまだ先の話でしょう。まだしばらくはユーロは売るしかなさそうです。

今週もよろしくお願いします。

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2010年3月 7日 (日)

量的緩和に効果はあるのか?

日銀の量的緩和への思惑が高まっていますが、量的緩和策を実施することで、日本経済が回復するかどうかには、疑問があります。過去に量的緩和を実施した時の効果も、よくわかりませんし、市場の不安を和らげる程度の効果しかなさそうですが・・・。

デフレに陥るということは、需要が減少している一方、供給は全く問題がないということです。通常であれば、需要が減少すれば、供給も減少し、価格は均衡するはずなのですが、日本の購買力が非常に高いことから、供給が需要ほどに減少せず、デフレ圧力がかかってしまう。購買力が低ければ、供給は減少し、これほどデフレが問題になることはありません。デフレは、日本経済の強さを逆説的に証明しているのです。

対処するには、需要を増加させること、すなわち景気を回復させることが、一番手っ取り早いのですが、日本政府は景気回復への道筋を全く示せていませんので、需要は増加しにくい。デフレとは、通貨価値が上昇する(少ない金額で多くのものが買えるということ)ということですので、通貨価値を切り下げるというアイデアが出てくるのですが、表面的な物価を安定させる以上の効果はないでしょう。

問題は資金の流動性にあり、政府は量的緩和を通じた資金の大量供給によって、経済活動を押し上げたいと思っているようですが、金利が極めて低い状況で、金融機関は新規の融資が行いにくい。金利収入が期待できない反面、不良債権発生リスクは高く、バランスがとりにくい。融資業務自体が、極めて高リスク・低リターンの事業となってしまっているので、これでは、資金が供給されても経済活動は回復しないですね。企業側も、借入を行ったところで、国内の需要が伸びない以上、設備投資を行うわけにもいかず、借入を行う意味がない。海外の設備投資に回るなら、日本経済の押し上げ要因にはなりませんので、量的緩和の意味がありません。

中央銀行の使命は、物価の安定にありますから、デフレ圧力が強い現状で、日銀は追加の量的緩和を行う可能性がありますが、その意味は政府が期待しているものとは全く異なっています。必要とされているのは、政府の成長戦略で、これが無ければ、資金がいくら供給されても、効果はないでしょう。我々が量的緩和の効果を実感することはほとんどなく、デフレ圧力を和らげる以上の効果は無さそうです。政府に求められているのは、小泉政権時のような、財政赤字を削減しつつ、規制を緩和し、国民に将来の安心(現在の安心ではない)を与えることが望まれているのですが、小泉改革が本質的な部分で誤解されている以上望みは薄いか・・・。

今週もよろしくお願いします。

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2010年1月 3日 (日)

2010年の為替相場は?

明日から本格的に、2010年の相場がスタートしますが、今年の相場はどうなるでしょうか?基本的にジグザグ相場になると考えていますが、難しい相場になりそうです。2009年の相場は、一言で言うならポジションの再構築であり、こうした流れが続くとは続くとは考えにくいためです。

ポイントになるのは、アメリカ経済の回復基調が続くかどうかで、BRICs諸国の経済成長が続くとしても、アメリカ経済が立ち直らないと、ドル安を通じた不均衡の拡大が新たな波乱要因になりますし、アメリカ経済が立ち直れば、BRICsをはじめとした新興国の景気拡大基調が続きますので、アメリカ経済の行方からは目が離せません。為替相場はドル高となるかが重要なポイントになるでしょう。

ドル ・・・ ドル高を予想。アメリカ経済が失速しなければ、利上げ期待のドル買い。失速すればドル安となりそうで去年とは逆の形になりそうですが、アメリカ経済が失速していくなら、BRICs諸国も調整を免れず、リスク回避のドル高の可能性もありそう。悲観論、楽観論いずれをとるにしろ、最終的にドル高となる可能性が高そうです。

円 ・・・ リスク選好なら円安。リスク回避なら円高という去年と同じ展開が繰り返されそう。世界経済の回復基調が鮮明になるなら、円安が進みますが、その場合、日本国内ではインフレが問題になるでしょう。しかし、利上げ期待の円高までは想定できません。反対に、リスク回避の展開となるなら円高。デフレで、通貨価値が上昇する円は海外勢から見れば、保有しやすい通貨となり、円は全面高となるでしょう。為替介入は実施されないと見ています。

ユーロ ・・・ ユーロ安を想定。リスク選好の流れなら、ユーロ円は上昇するでしょうが、円以外の通貨ペアでは、下落するでしょう。リスク回避の流れとなるなら、円、ドルに続いて強い通貨になりそうですが、楽観論、悲観論いずれにしろ、ユーロドルは下落と見ています。商品相場との連動性は崩れるでしょう。

ポンド ・・・ 非常に難しい。経済は低迷しており、ポンド安が想定されますが、インフレ懸念が強く、BOEは緩和策を行いにくい。突発的な動きが多そうで、イギリス経済の回復基調がはっきりすれば、買いでいいと思いますが、低迷が確認された場合、非常に複雑な値動きをすることになるでしょう。インフレ圧力が後退しなければ、金融緩和期待後退で、ポンド買いの動きが出たりするためで、予測が非常にむずかしい通貨です。

豪ドル ・・・ 世界経済回復なら豪ドル高。その場合、豪ドルドルはアメリカの利上げ期待との綱引きで、、難しい動きを見せるでしょう。ただ、アメリカの利上げ期待で、商品相場が調整するなら、一時的に豪ドル安の動きがみられるかもしれません。オーストリアの利上げ期待で、豪ドル高になると考えるのは危険ですが、豪ドル円はそれほど問題にはならないでしょう。リスク回避の場合は、豪ドル安で、こちらは去年と同様です。

加ドル ・・・ リスク選好なら、加ドル高。リスク回避なら加ドル安でしょう。ドルの動きに連動しやすそうで、ドル加ドルだと難しそうですが、加ドル円で取引するなら、それほど難しくはないはずです。

NZドル ・・・ リスク選好なら、NZドル高。リスク回避なら、NZドル安で、豪ドルとの連動性が高い通貨ですが、どちらかというと、加ドルと似た動きになりそう。利上げ時期もほぼ同じになりそうですが、景気回復を見込むなら、スワップ狙いの取引もありでしょう。ただ、ポジションを作るタイミングは、慎重に見極める必要がありそうで、年前半に焦ってポジションを作る必要はないと思います。

スイスフラン ・・・ 昨年は予想外に堅調な流れとなり、ユーロスイスフランが1.48台前半で終わるとは予想もしませんでした。1.52台だと思っていたのに・・・。スイスのニュースがあまり入ってこず、状況がよくわからないですが、デフレ懸念が高まっているのかもしれません。円と同じ値動きになりそうですが、欧州全体では、意外にインフレ懸念が強いので、スイスフランがどんどん上昇する展開は予想しづらく、年後半は下落に転じると考えています。しかし、世界経済が失速するなら、デフレに伴う通貨価値の上昇が、スイスフラン買いの材料になるでしょう。ユーロスイスフラン、ポンドスイスフランで取引する場合には、要注意です。

南アランド ・・・ 景気回復を見込むなら、スワップ狙いの買いもありだと思いますが・・・。サッカーのワールドカップも開催されますが、この国の場合、国内でなにかおきる可能性が怖い。まあ、投資にリスクはつきものなのですが・・・。アメリカ経済の回復が明らかなら、スワップ狙いの買いでいいと思いますが、アメリカ経済が失速するなら、手を出すべきではないでしょう。年前半は、見極めに徹するべきだと思います。

今年の相場は、ジグザグ相場となる可能性が高く、為替相場は各国のファンダメンタルズに、要注意。去年のようなドル安を見込むと足をすくわれる可能性が高そうで、ドル円は下落予想が多いですが、上昇リスクを警戒しています。まずは8日発表の米12月雇用統計後の反応を確認したいところです。今週もよろしくお願いいたします。

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2009年11月29日 (日)

ローンを組むなら固定型

投資信託の中には、債券ベア型といって、債券価格が下落すると利益を出すタイプのものがありますが、これらのファンドが気になります。長期的には債券相場は下落(金利は上昇)すると考えており、今は買い時ではないですが、いずれは購入したいファンドの一つです。

債券市場について最もよく言われるのが、国債の需給懸念ですね。毎年大量の国債が発行されており、いずれ消化しきれなくなるのでは、といった懸念があります。これまでも、外国の投資家が、日本国債の暴落を見込んで、売り仕掛けてきましたが、うまくいきませんでした。日本の個人金融資産が、銀行預金などに偏っており、膨大な国債発行を飲み込んでしまったからです。銀行が個人の預貯金を、企業の貸し出しに回せず、国債の購入に充てたためですが、国と地方を合わせた債務残高が800兆円を超え、このままでは1000兆円越えも確実な状況で、消化しきれなくなるのは目に見えています。まあ、そうなれば、日本の金融市場は崩壊で、銀行口座も凍結されてしまうのでしょうが・・・。

悲観論はさておき、楽観的に考えると、どうなるか。日本経済が回復すれば、デフレ圧力が弱まり、企業への貸し出しも増えるかもしれません。そうなれば銀行は債券市場から離れ始めます。投資家は購入していた債券を手放して、株などを購入するでしょうから、債券価格は下落します。景気回復により、税収が増えれば、国債の発行額も減りますが、すでに供給過多ですから、債券価格は供給減による上昇圧力よりも、需要減による上昇圧力が上回るでしょう。国債消化懸念とは異なる理由で、やはり債券価格は下落、金利は上昇することになりそうです。

景気低迷が続けば、供給過剰による債券価格の下落がみられるでしょうし、景気回復となれば、需要減から、債券価格は下落するでしょう。ただ、景気回復シナリオが描きにくいので、リスク回避の流れから日本の長期金利が1.5%を超えて大きく上昇する可能性は低そうです。短期的には1%割れの可能性もあるのかもしれませんが、さらにその先は?となると、楽観論、悲観論いずれにしろ、金利は上昇すると思います。悲観論の場合は、日本の財政破綻の可能性がありますが・・・。どちらにしろ、長期的な日本の金利上昇は意識しておくべきだと思います。ローンを組むなら、今は割高でも、固定金利のものがいいのではないでしょうか。変動型は、短期的には、割安になるでしょうが、将来の金利上昇時に、うまく固定型に乗り換えるのは難しいと思います。

景気が悪いからといって、金利が下がり続ける保証はありません。日銀が量的緩和の一環として、大量の日本国債の買い入れを行う可能性もあるでしょうが、円の信認が揺らげば、悪性のインフレに襲われる可能性があります。そうなれば、一時のアイスランドのように通貨防衛のための利上げを行わざるを得なくなり・・・。20年、30年先を見据えるなら、やっぱりローンは固定型でしょうね・・・。

今週もよろしくお願します。

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2009年11月22日 (日)

日本株独り負け

日本株の独り負けが話題になっています。他国の株価も下落し始めたので、日本株の下落は他国に先んじて生じた可能性もありますが、日本経済の先行き不透明感が大きく影響しているのも事実ですね。

日本株が上昇しない背景には、円高や企業の増資が言われていますが、通貨高や企業の増資自体は海外にもありますので、これを理由にするには無理があると感じています。最も大きな理由は日本人が日本株を買わないことでしょう。日本人が自国の金融資産を購入せず、積極的に海外の金融資産を購入している現状を見れば、海外の投資家からは、日本の状況は我々が思っているより悪い、と思われるのも、仕方のないことかもしれません。かつての日本人は、金融商品の品ぞろえが少なかったことや、円高基調もあり、日本株に著しく依存していましたが、20年以上にわたり、一時の例外を除いて、日本株の下落が続いていること、自民党政権時代の円安政策の影響もあり、日本人自体が日本株市場から去ってしまいました。

しかし、海外の金融資産が日本株に比べて著しく魅力的かというと、そうでもないと思っています。日本株の低迷に、景気見通しの悪化や、政府の成長戦略が見えないことを理由に挙げる人がいますが、海外も状況は似たようなもので、日本の状況が著しく悪いわけではありません。特に先進国の状況が悪く、日本のバブル崩壊後の20年を繰り返すとは思えませんが、深刻な状況に陥る可能性も否定できません。外国人が今回の状況に日本人より楽観的なのは、まだ経験していないだけ、という可能性があるのです。事実、警戒姿勢を解き始めたのは、金融危機の影響が軽微だった、オーストラリアや一部の新興国ぐらいのものです。少子高齢化も、世界的な問題で、日本だけの問題ではない。問題が表面化しているか、いないかだけの違いと思っています。日本の状況が極端に悪いわけではないと思います。悪い状況にあるのは否定しませんが・・・。

今後、日本株が上昇できるかは、政府が長期的な成長戦略を示し、財政規律を重視しながら、自民党時代に膨らませた巨額の債務を縮小できるかでしょう。増税不安がなくなれば、財布のひもを締める必要も薄れていきます。そうなれば、日本経済の成長期待が高まり、日本人を日本株市場に呼び戻せる可能性が出てきます。また、海外からの資金を呼び込めるかも重要ですね。そのためには、過度な企業買収に対する拒否反応を無くす必要がある。確かに解体屋のような悪質なファンドは拒否すべきだと思いますが、友好的なファンドまで締め出す必要はない。外国人が日本を乗っ取るというような、視野の狭い考え方は、結果的に、友好的な外国人を遠ざけ、解体屋を呼び込み事態になると思います。

重要なのは、日本人が日本の市場に戻ってくることです。その意味でも、私は円高を希望しています。間違っても、下落が続くドル相場を意識して、円を安くしすぎる事態は避けてほしい。円高政策で、日本人のリスクマネーを国内に呼び戻してほしいと思います。後は国債の発行額を抑えてほしいのですが・・・。

今週もよろしくお願いします。

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2009年8月30日 (日)

流動性に注意

景気回復期待から株価が買われる半面、景気失速懸念から、債券が買われる展開になっており、景気への見方が、大きく分かれている状況です。株高・債券高の構図なので、高い流動性に支えられた流動性相場との見方もありますが、多くの国で政策金利が下落し、アメリカやイギリスが量的緩和に踏み切っていることを考えれば、流動性相場とみる方が自然かもしれません。

現在の為替相場の動きは、リスク選好の動きとなるか、リスク回避の動きとなるか、が大きな意味を持っています。リスク選好の動きとなると、ドルと円が大きく売られることになりますが、ユーロも結構売られており、各国のファンダメンタルズより、リスクを取れるかどうかが、大きなポイントになっています。リスク選好の動きの中では、流動性の高い通貨が売られる形になっており、意外にファンダメンタルズが軽視されているように感じます。特にユーロが売られているのが意外で、ユーロ豪ドルはともかく、ユーロポンドや、ユーロスイスフラン、ユーロ加ドルなどはもっと高い水準にあると考えていただけに、リスク選好の局面でのユーロクロスの下落には意外な感じもあります。ユーロ圏のファンダメンタルズが嫌気されていると考えるには、違和感があり、特にユーロポンドがリスク選好の局面で下落する傾向があるのは、不思議な感じがしますね。最近のユーロポンドの上昇は、むしろ、リスク回避が意識されたためと考えています。

確かに、リスク選好の局面では、流動性の高い通貨は売りやすいのですが、ユーロ円以外のユーロクロスの取引で、ユーロが売られているのは、ユーロ圏のファンダメンタルズが嫌気されていると考えるには、ちょっと違和感があります。これは経済のグローバル化の影響なのかも知れません。世界的なリスク選好・リスク回避が問題になっているようで、各国のファンダメンタルズに注目すると、どうもうまくいきません。情報の流れが速くなっていることが背景にありそうですが・・・。ともかく、リスク選好の局面ではユーロが売られているという事実を、意識しておく必要があります。メジャーカレンシーからマイナーカレンシーに資金が流れているわけです。

リスク選好の局面では、流動性の高い通貨ほど売られ、リスク回避の局面では、流動性の低い通貨が売られる流れになっていますが、背景には、各国の市場への流動性供給策の影響があると考えるべきなのかもしれません。流動性が高いということは、経済の規模が大きいということで、その分多くの資金を供給できるということでもあるわけですが、そうすると、金利の上昇などで、資金調達コストが上昇すると、資金の供給が細り、メジャーカレンシーから、マイナーカレンシーへの資金流入の流れが止まることになります。自分たちが使う資金が不足してくるためですが、その結果、メジャーカレンシーへの資金回帰が起こることになり、市場はその流れを見て、リスク選好の局面の終わりを意識するかもしれません。金利の上昇が、金融政策の正常化に伴うポジティブな理由によるものであっても、リスク回避的な動きが生じ、その結果、景気後退懸念による株安という解説がなされるかもしれませんね。

各国経済については、もしかしたらこのまま順調に回復してしまうのかもしれませんが、今後、年末にかけて、資金需要が高まり、資金調達コストが高まってきた時に、リスク回避的な動きがみられ、株価は下落に転じると考えています。多くの人がそれを見て、景気回復の道のりは遠いと感じ、悲観論が高まってしまうことが怖いですね。そうなれば、景気が腰折れしてしまう可能性が出てくる。資金の流動性という観点からも、相場を見ておく必要があると思います。

今週もよろしくお願いします。

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