経済・政治・国際

ローンを組むなら固定型

投資信託の中には、債券ベア型といって、債券価格が下落すると利益を出すタイプのものがありますが、これらのファンドが気になります。長期的には債券相場は下落(金利は上昇)すると考えており、今は買い時ではないですが、いずれは購入したいファンドの一つです。

債券市場について最もよく言われるのが、国債の需給懸念ですね。毎年大量の国債が発行されており、いずれ消化しきれなくなるのでは、といった懸念があります。これまでも、外国の投資家が、日本国債の暴落を見込んで、売り仕掛けてきましたが、うまくいきませんでした。日本の個人金融資産が、銀行預金などに偏っており、膨大な国債発行を飲み込んでしまったからです。銀行が個人の預貯金を、企業の貸し出しに回せず、国債の購入に充てたためですが、国と地方を合わせた債務残高が800兆円を超え、このままでは1000兆円越えも確実な状況で、消化しきれなくなるのは目に見えています。まあ、そうなれば、日本の金融市場は崩壊で、銀行口座も凍結されてしまうのでしょうが・・・。

悲観論はさておき、楽観的に考えると、どうなるか。日本経済が回復すれば、デフレ圧力が弱まり、企業への貸し出しも増えるかもしれません。そうなれば銀行は債券市場から離れ始めます。投資家は購入していた債券を手放して、株などを購入するでしょうから、債券価格は下落します。景気回復により、税収が増えれば、国債の発行額も減りますが、すでに供給過多ですから、債券価格は供給減による上昇圧力よりも、需要減による上昇圧力が上回るでしょう。国債消化懸念とは異なる理由で、やはり債券価格は下落、金利は上昇することになりそうです。

景気低迷が続けば、供給過剰による債券価格の下落がみられるでしょうし、景気回復となれば、需要減から、債券価格は下落するでしょう。ただ、景気回復シナリオが描きにくいので、リスク回避の流れから日本の長期金利が1.5%を超えて大きく上昇する可能性は低そうです。短期的には1%割れの可能性もあるのかもしれませんが、さらにその先は?となると、楽観論、悲観論いずれにしろ、金利は上昇すると思います。悲観論の場合は、日本の財政破綻の可能性がありますが・・・。どちらにしろ、長期的な日本の金利上昇は意識しておくべきだと思います。ローンを組むなら、今は割高でも、固定金利のものがいいのではないでしょうか。変動型は、短期的には、割安になるでしょうが、将来の金利上昇時に、うまく固定型に乗り換えるのは難しいと思います。

景気が悪いからといって、金利が下がり続ける保証はありません。日銀が量的緩和の一環として、大量の日本国債の買い入れを行う可能性もあるでしょうが、円の信認が揺らげば、悪性のインフレに襲われる可能性があります。そうなれば、一時のアイスランドのように通貨防衛のための利上げを行わざるを得なくなり・・・。20年、30年先を見据えるなら、やっぱりローンは固定型でしょうね・・・。

今週もよろしくお願します。

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日本株独り負け

日本株の独り負けが話題になっています。他国の株価も下落し始めたので、日本株の下落は他国に先んじて生じた可能性もありますが、日本経済の先行き不透明感が大きく影響しているのも事実ですね。

日本株が上昇しない背景には、円高や企業の増資が言われていますが、通貨高や企業の増資自体は海外にもありますので、これを理由にするには無理があると感じています。最も大きな理由は日本人が日本株を買わないことでしょう。日本人が自国の金融資産を購入せず、積極的に海外の金融資産を購入している現状を見れば、海外の投資家からは、日本の状況は我々が思っているより悪い、と思われるのも、仕方のないことかもしれません。かつての日本人は、金融商品の品ぞろえが少なかったことや、円高基調もあり、日本株に著しく依存していましたが、20年以上にわたり、一時の例外を除いて、日本株の下落が続いていること、自民党政権時代の円安政策の影響もあり、日本人自体が日本株市場から去ってしまいました。

しかし、海外の金融資産が日本株に比べて著しく魅力的かというと、そうでもないと思っています。日本株の低迷に、景気見通しの悪化や、政府の成長戦略が見えないことを理由に挙げる人がいますが、海外も状況は似たようなもので、日本の状況が著しく悪いわけではありません。特に先進国の状況が悪く、日本のバブル崩壊後の20年を繰り返すとは思えませんが、深刻な状況に陥る可能性も否定できません。外国人が今回の状況に日本人より楽観的なのは、まだ経験していないだけ、という可能性があるのです。事実、警戒姿勢を解き始めたのは、金融危機の影響が軽微だった、オーストラリアや一部の新興国ぐらいのものです。少子高齢化も、世界的な問題で、日本だけの問題ではない。問題が表面化しているか、いないかだけの違いと思っています。日本の状況が極端に悪いわけではないと思います。悪い状況にあるのは否定しませんが・・・。

今後、日本株が上昇できるかは、政府が長期的な成長戦略を示し、財政規律を重視しながら、自民党時代に膨らませた巨額の債務を縮小できるかでしょう。増税不安がなくなれば、財布のひもを締める必要も薄れていきます。そうなれば、日本経済の成長期待が高まり、日本人を日本株市場に呼び戻せる可能性が出てきます。また、海外からの資金を呼び込めるかも重要ですね。そのためには、過度な企業買収に対する拒否反応を無くす必要がある。確かに解体屋のような悪質なファンドは拒否すべきだと思いますが、友好的なファンドまで締め出す必要はない。外国人が日本を乗っ取るというような、視野の狭い考え方は、結果的に、友好的な外国人を遠ざけ、解体屋を呼び込み事態になると思います。

重要なのは、日本人が日本の市場に戻ってくることです。その意味でも、私は円高を希望しています。間違っても、下落が続くドル相場を意識して、円を安くしすぎる事態は避けてほしい。円高政策で、日本人のリスクマネーを国内に呼び戻してほしいと思います。後は国債の発行額を抑えてほしいのですが・・・。

今週もよろしくお願いします。

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流動性に注意

景気回復期待から株価が買われる半面、景気失速懸念から、債券が買われる展開になっており、景気への見方が、大きく分かれている状況です。株高・債券高の構図なので、高い流動性に支えられた流動性相場との見方もありますが、多くの国で政策金利が下落し、アメリカやイギリスが量的緩和に踏み切っていることを考えれば、流動性相場とみる方が自然かもしれません。

現在の為替相場の動きは、リスク選好の動きとなるか、リスク回避の動きとなるか、が大きな意味を持っています。リスク選好の動きとなると、ドルと円が大きく売られることになりますが、ユーロも結構売られており、各国のファンダメンタルズより、リスクを取れるかどうかが、大きなポイントになっています。リスク選好の動きの中では、流動性の高い通貨が売られる形になっており、意外にファンダメンタルズが軽視されているように感じます。特にユーロが売られているのが意外で、ユーロ豪ドルはともかく、ユーロポンドや、ユーロスイスフラン、ユーロ加ドルなどはもっと高い水準にあると考えていただけに、リスク選好の局面でのユーロクロスの下落には意外な感じもあります。ユーロ圏のファンダメンタルズが嫌気されていると考えるには、違和感があり、特にユーロポンドがリスク選好の局面で下落する傾向があるのは、不思議な感じがしますね。最近のユーロポンドの上昇は、むしろ、リスク回避が意識されたためと考えています。

確かに、リスク選好の局面では、流動性の高い通貨は売りやすいのですが、ユーロ円以外のユーロクロスの取引で、ユーロが売られているのは、ユーロ圏のファンダメンタルズが嫌気されていると考えるには、ちょっと違和感があります。これは経済のグローバル化の影響なのかも知れません。世界的なリスク選好・リスク回避が問題になっているようで、各国のファンダメンタルズに注目すると、どうもうまくいきません。情報の流れが速くなっていることが背景にありそうですが・・・。ともかく、リスク選好の局面ではユーロが売られているという事実を、意識しておく必要があります。メジャーカレンシーからマイナーカレンシーに資金が流れているわけです。

リスク選好の局面では、流動性の高い通貨ほど売られ、リスク回避の局面では、流動性の低い通貨が売られる流れになっていますが、背景には、各国の市場への流動性供給策の影響があると考えるべきなのかもしれません。流動性が高いということは、経済の規模が大きいということで、その分多くの資金を供給できるということでもあるわけですが、そうすると、金利の上昇などで、資金調達コストが上昇すると、資金の供給が細り、メジャーカレンシーから、マイナーカレンシーへの資金流入の流れが止まることになります。自分たちが使う資金が不足してくるためですが、その結果、メジャーカレンシーへの資金回帰が起こることになり、市場はその流れを見て、リスク選好の局面の終わりを意識するかもしれません。金利の上昇が、金融政策の正常化に伴うポジティブな理由によるものであっても、リスク回避的な動きが生じ、その結果、景気後退懸念による株安という解説がなされるかもしれませんね。

各国経済については、もしかしたらこのまま順調に回復してしまうのかもしれませんが、今後、年末にかけて、資金需要が高まり、資金調達コストが高まってきた時に、リスク回避的な動きがみられ、株価は下落に転じると考えています。多くの人がそれを見て、景気回復の道のりは遠いと感じ、悲観論が高まってしまうことが怖いですね。そうなれば、景気が腰折れしてしまう可能性が出てくる。資金の流動性という観点からも、相場を見ておく必要があると思います。

今週もよろしくお願いします。

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買い上がる局面ではない?

相場は様々なシナリオを織り込んでいきますが、その是非については判断が分かれるところで、ポジショントークなども絡んでしまい、未来を予測するということの難しさを感じますね。重要なのは、相場の流れに逆らわないことなのですが、出遅れてしまうと、高値をつかまされそうで、なかなか手が出ない。無理やり手を出して高値をつかむこともよくあり、FXにしろ、株にしろ、トレードは本当に難しいです。今後の展開について考えるために、相場が織り込んだと思われるものを、書き出してみようと思います。

まず第一に、金融危機は回避できるということですね。金融危機は各国政府・中銀の努力により、回避されるという見方が主流で、どこかの金融機関の資金繰り懸念が生じたとしても、単発である限り、材料としては意識されない。短期的なリスク回避の行動が起きた後、買い場となっています。最悪の事態を乗り切ったという安心感も強いです。

第二に、世界恐慌の再来を回避できるという認識。金融システムが崩壊しなければ、経済は時間はかかれども回復するので、今年の3月の安値を下回ることはないとの安心感が生じています。この安心感が押し目買い意欲となってあらわれ、相場は非常に下げにくくなっています。

第三に、新興国の経済成長期待。特に、新興国の内需拡大への期待感が強く、新興国の内需が拡大するなら、それは市場の拡大を意味していますので、悲観的になる必要はないという認識です。

第四に、各国政府への景気刺激策への期待。各国政府が景気刺激策を取り続け、市場を支えている間に、景気が回復軌道に乗るとの考え方で、実際、ここまでは効果を上げています。

他にもまだありそうですが、おもにこの4点が大きいと思います。しかし、それらの是非については、疑問が残る。金融市場はいまだ各国中銀に支えられている状況ですし、資金需要がそれほど強くない時期でもありますので、今後、資金需要が高まってきたときにどういう事態になるか、まだわかりません。少なくとも、今年の年末を過ぎるまでは、警戒しておくべきだと思います。新興国の内需に対する期待感も、商品相場の上昇から、物価の上昇という形で、新興国経済に悪影響を及ぼしそうで、過大な期待はできない。そもそも新興国の経済成長は外需の影響が大きく、アメリカや日本をはじめとした国が持ち直さないと厳しいと考えます。各国の景気刺激策も、将来的な増税不安となって、消費者心理を悪化させるのは、日本の事例からも明らかですので、短期的にはともかく、長期的には厳しいと考えます。

現在の株価の上昇も、短期的には続きますが、秋以降、利食いの動きが出てくるのは間違いなく、この上昇が続くと考えるのは楽観的すぎるでしょう。年末の資金需要の問題もあり、冬場かけて下げてくるはず。ただ、今年を乗り切れれば、問題はないと考えますので、二番底への不安はありますが、秋以降の下げには、長期スタンスでの株買いを入れたいですね。いずれにしろ、ここからさらに高値を目指して買い上がっていくことには慎重になりたいと思います。

今週もよろしくお願いします。

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持続的な改革を希望

企業業績の回復が、世界的な株価の上昇を後押ししているようですが、減収増益の企業が多く、人員削減を含めたリストラの効果によるもので、持続性には不安が残ります。すでに、株価は、こうしたリストラ効果を織り込み、さらなる景気回復期待につながっていますので、企業収益の増加が見込めないと判断されれば、株価は大きな調整を余儀なくされるでしょう。市場の期待通り、増収増益に転じられるか、見極める局面にきていますね。

日本企業の業績改善の裏側には、小泉改革の成果が出ているものと考えています。格差を拡大させ、貧困が増加したとの不満が強いですが、小泉改革以前の日本では、これほどの企業業績の改善は見られなかったのではないでしょうか。派遣切りなどの急激な雇用喪失を招いたものの、これはむしろ法整備の問題でしょう。小泉元首相の責任というより、国会議員すべての責任であり、そうした議員を選出した私たちの責任だと考えています。小泉改革は未完のまま終わっており、小泉改革が継続していたら、雇用の急激な喪失は避けられなかったまでも、雇用の回復も早くなったのかもしれません。反対に、小泉改革がなかったとしても、雇用は消滅し、派遣村が出現したでしょう。この点では小泉改革が正しかったと思っています。

問題は、改革が継続しなかったことですね。格差の拡大、貧困の増加などの対処に、旧来型の発想が持ち込まれてしまい、結局、改革を行わなかったのと同じ、いえ、それ以上に悪い結果になってしまいました。もともと、すべての人が幸せになる改革などあり得ませんし、そもそも改革自体が未完の状況で、改革の成果について論じているのが間違いで、この点についての反省があまり聞こえないのは残念です。

9月には、新しい政権が発足するわけですが、新しい政権がどのようなものであれ、旧来型の発想はもはや通用しないでしょう。いわゆる、バラマキ型の経済対策は効果がなく、財政赤字拡大に伴う増税不安が、日本経済の重石になることは間違いなく、自民党、民主党双方のマニフェストに不満を感じます。どこにお金をばらまくかの違いを競っているだけでは、問題は解決せず、状況は悪化するばかりでしょう。特に、民主党のマニフェストに対する風当たりが強いように感じられますが、これは期待感の裏返しであり、不安感の反映でもあります。民主党には、このことをもっと理解してほしいですね。日本再生のための新しい発想を国民が望んでいることを、自民党も、民主党もいい加減理解してほしいと思いますが・・・。

今、日本に求められているのは、新しい発想で、改革を持続できる政治家であり政党ですね。旧来型のバラマキの発想にもはや意味はなく、新しい発想が示されたとしても、改革を持続できなければ意味がない。次の政権には、長期政権となって、改革を持続してほしいですね。改革が中途半端に終わると、どういう状況になるかは、今の日本を見ていただければわかると思いますので・・・。

今週もよろしくお願いします。

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民主支持ではなく、反自民

衆議院が解散され、選挙戦に突入していますが、どうも、この国が変わるという感じがしないですね。もともと、あまり期待はしていませんが、民主党の政権担当能力にも疑問が残り、自民党にも投票したいとも思えず、他政党は規模が小さすぎですし、投票したい政党が見つかりません。かといって棄権するわけにもいかず・・・。

民主党は、国政を担う絶好のチャンスではあるのですが、報道などを見ている限り、この党が自民党と違う点を見いだせないですね。政策などで違いを出そうとしていますが、財源を無視したバラマキ型の政策にしか見えず、自民党とやり方が違うだけという印象。自民党と同じやり方では違いがわからないので、違うことをやっているように見せているだけという印象で、最終的には増税に走らなければならないことは明白ですから、経済政策に関しては、どちらがやっても結末は変わらないでしょう。

外交政策も、自民党のやり方に反対していたものの、どうも、自民の路線を踏襲しそうで、こちらも変わり映えがなさそう。現実的な対応と評価することもできるでしょうが、代替案を持っていないだけという印象が強く、何かが変わる予感より、何も変わらないという閉塞感を感じます。

それでも、政権交代が必要なのは事実で、与党が変わるという一点において、民主党は優位ですね。自民党への不信感が強く、間違いなく民主は議席を伸ばすはず。しかし、民主党の支持基盤は弱いように感じられ、反自民としての存在価値しか現時点では見出せません。実際に選挙が終わり、政権を担当してくれないことには評価はできませんが、あまり期待感がないのも事実です。

思い起こせば、4年前、多くの人が、日本の改革を託して自民党に投票したのですが、4年がたち、当時の改革案は見事に消滅。いったい、4年前に私たちが行った投票に何の意味があったのか・・・。今回も同じことが繰り返されるのではないかという懸念が残り、今回の選挙に何の意味があるのか、と疑ってしまいますが、何もしないわけにはいきませんね。今回の選挙で、私は民主党に投票するつもりですが、これは民主党を支持するのではなく、自民党を支持できないためです。基本的に、自民も民主も支持していませんので、どちらに投票するかは、どちらの失点が多いかで決まることになりますが、今回の選挙と、その後の政治によって、支持政党を決めることになるかもしれません。

現在のところ、日本が変わるという期待感は持っていませんが、私の予想をよい意味で裏切ってくれることを希望しています。それをもたらすのが、自民か民主かはわかりません。ほかの政党かもしれませんが、日本を変えてくれる政党に投票したいですね。現状では、民主支持ではなく、反自民ですが、私の心を揺さぶってくれる政党の出現を期待しています。

今週もよろしくお願いします。

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過去への回帰

米金融機関の決算発表が続きますが、アナリスト予想を上回っていることが多く、好決算と評価されることが多いですね。実際、ゴールドマンサックスなどは、さすがだなあ、と思うのですが、株や債券などのトレーディング利益による部分が多く、手放しで喜べないのも現実です。

米金融機関の決算では、全体的に、自己勘定部門の利益が黒字決算に寄与しており、本業は依然苦戦しているようですね。特に個人向けが問題で、本業以外の部分で儲けているわけですから、厳しい評価をしなければならないと思います。かつての日本で、本業以外で利益を出してわが世の春を謳歌していた企業や経営者は、その後没落していきましたから、本業が苦戦している限り、好決算というべきではないのかもしれません。自己勘定部門が今後も利益を出し続けられるとも思えず、融資の焦げ付きなどもかなり意識されていますので、今後も厳しい状況が続くと見るべきでしょう。

気になるのは、こうしたトレーディングの利益などで、結果を出したことを背景に、高額報酬を復活させようという動きがウォール街にみられることですね。投入された公的資金を返済し、利益も出しているのだから問題ないだろう、ということのようですが、本業以外で儲けて、高額報酬を受け取るという、サブプライムローン問題表面化以前の姿に戻りつつあるようで、こうした動きに不安を感じます。ウォール街は一連のバブル崩壊に何も学んでいない印象で、いずれ、ツケが回ってくるのでは、という懸念が付きまといます。

今回のバブル崩壊で、新しいパラダイムが見られるのでは、と期待していた私はちょっとがっかりしています。まあ、考え方を変えるのは容易なことではないのは私自身よくわかっっていますが、ウォール街が過去のスタイルに回帰しつつあるような現状には、不安を感じます。過去への回帰の動きを止めるには、アメリカ経済が二番底を経験しなければならないのでしょうか。

今週もよろしくお願いします

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絶望的な衆院選

次期衆院選の前哨戦として注目されると東京都議選が今日、開票されますが、結果がどうあれ、日本の政治はあまり変わらないでしょう。自民党が勝てば、バラマキ型の財政政策。民主党が勝っても、バラマキ型の財政政策。若干の意見の相違があれど、本質的にはなにも変わらないでしょうね。

政権を担当できる政党はどちらかと問われれば、私は自民党だと思います。長く政権を担当しているということもありますが、民主党に比べて、民主的な印象で、党議拘束など、一議員が自分の良心に従って行動できるわけではないので、大したことはないのですが、それでも民主党に比べればマシといった印象です。民主党は完全に寄り合い所帯。これをまとめるにはどうしても強圧的にならざるを得ないのでしょう。とはいえ、獅子身中の虫がいますから、常に崩壊の危険にさらされており、政権を取った後、短期間で党が崩壊する可能性もあると見ています。あまり信頼できません。最も自民党もいったん下野した方がよさそうですが・・・。

ほかの政党には、政権を担当できる党はないですね。公明党も存在感を失いそうで、それ以外の党は、自民・民主、どちらにも投票したくない人たちの受け皿になるしかないでしょうが、波乱要因にはなりそうもない。最も恐れているのは、自民と民主の勢力が拮抗して、公明党がキャスティングボートを握ることで、これは、民主主義を否定する形となってしまいますが、幸いこのリスクは少なそうです。民主党が崩壊し、大政翼賛会の再来になってしまう可能性もありそうですが、現状ではこのリスクも少なそう。結局、自民党政治に戻ってしまいそうです。次期衆院選で、自民党は大敗を喫しそうですが、ほかの政党が弱すぎて、最終的には自民党が復活してしまうのでしょう。

そう考えると、次期衆院選が日本を変えるきっかけになるような感じがしないですね。そうなると閉塞感が漂い、この閉塞感が経済をますます停滞させるでしょう。日本には、世界経済の低迷からデカプッリングする実力はあると思うのですが、実力を発揮できそうにないですね。これまで通り、世界経済が好調であろうと不調であろうと、停滞してしまいそうな印象です。いずれにしろ、次期衆院選が一つの山場になりそうですが、期待はできない。自民党と民主党、どちらがより日本をダメにしないか、という基準で選ぶ絶望的な選挙になりそうです。

今週もよろしくお願いします。

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石油がなくなる?

コネタマ参加中: 石油がなくなるって、意識したことある?

もう20年近く前の話ですが、教科書に、あと20年ほどで(40年だったかもしれません)石油が枯渇すると書いてありましたが、現在でも、同じような記述があるようです。ずいぶん石油の寿命が延びたなあ、という印象ですが、背景には、技術の進歩がありますね。新しい油田が見つかったり、これまで採掘できなかった分が採掘できるようになったりして、地域レベルは別として、世界レベルでは枯渇の不安が遠のいたわけです。今後も、生産量の増加が見込めそうです。

何十年も前から、石油がいずれ枯渇すると言われ続けているにもかかわらず、枯渇の兆しが見えないので、まだまだ石油はたっぷりあると思いそうですが、そう甘くはないのも事実です。というのも、石油の消費量の増加のペースの方が生産量の増加のペースより速いのも事実だからです。特に、中国をはじめとした新興国が台頭してきて、これまでそれほど石油を消費しなかった国々の消費量の拡大が見込まれるわけで、世界的な金融危機の影響で、需要が減少していますが、数年後には、原油相場が1バレル200ドルを突破している可能性が高いと考えています。去年の今ごろに、原油相場が200ドルに達する可能性がささやかれていた時には、鼻で笑ったものですが、2.3年後に原油相場が100ドルを超えていかないことの方が、異常だと思っています。オイルマネーで、中東産油国が存在感を増した2年前の世界の姿こそ、将来の世界経済の姿であると考えています。今回の金融危機で状況は一変したように見られていますが、世界が金融危機から立ち直れば、再び2年前の姿に戻るわけです。

そうなると、日本は苦しいですね。文字通り、全世界を相手にした石油争奪戦に参加しなければならなくなるわけで、円安が日本を繁栄させるなどと考えている限り、この争奪戦には勝てません。通貨安とはその国の購買力の低下であり、通貨安を希望している国は、いわば負け組です。このままではジリ貧に陥りことは明白で、発想の転換が必要ですね。選択肢は二つ。日本の領海内で、油田を見つけるか、石油に頼らない新しいエネルギー源を作り上げるかです。新規油田の開発は、あるかどうかわかりませんし、地球温暖化問題を含めた時代の流れに逆行することになりますので、個人的には見つかってほしくない。新エネルギーの開発は、一朝一夕にはいきそうもないですが、こちらの方が可能性がありますね。数十年先を見据えれば、石油はどのみち枯渇しますし、新エネルギーを開発した方が将来の繁栄につながるでしょう。

石油はいずれ枯渇します。それは新興国の経済成長によって早まる可能性があります。これまで、技術の進歩によって、採掘量を増やしてきましたが、それでも有限の資源であることに変わらず、いつの日にか枯渇することになるでしょう。一方で、科学技術の進歩によって、新しいエネルギーが生み出され、石油離れも進むでしょう。いずれにしろ、私たちは、かつて石炭から石油にエネルギー源を切り替えたように、石油から離れていくことになります。私たちが石油から離れるきっかけとなるのは何が原因となるのか、石油の枯渇が先か、新エネルギーの開発が先か、興味があるところです。石油がなくなる日に、世界がどのような姿をしているのか興味があります。そしてそれは私たちが生きている間に見られるでしょう。

今週もよろしくお願いします。

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夏枯れ相場へ

間もなく6月が終わり、夏場に入りますが、夏枯れ相場の様相を呈することになるかに、関心があります。株も為替も商品相場も、踊り場に入っていおり、次のトレンドを探る動きとなってきていますが、私の予想は、依然下向きです

7月に入ると、海外のトレーダーたちは、夏季休暇を意識し始めます。そのため、積極的にポジションを取ることを控えるようになり、取引も短期のものとなり、膠着感が増してきます。8月が近付くにつれ、どんどん休暇に入り始めますので、流動性が低下し、値動きも荒く、不規則になります。2年前は、8月に大暴落がありましたが、これも、トレーダーの数が少なく、値が飛びやすくなっていたことも原因ですね。あの時は、動きが早すぎて、レートがただの数字にしか見えませんでした。6月の段階で、暴落の可能性が取りざたされていましたが、身構えていたにもかかわらず、基本的になにもできませんでした。ただ、兆候はあって、7月の段階で、円は買われたがっているという印象はありましたね。暴落に備えて、逆指値で売り注文を出したりしていましたが(事前に仕込むと踏み上げられる可能性があるため、下落したら約定するようにした)、やっぱりあり得ないよな、と注文をキャンセルした後の大暴落で、落ち込んだ経験があります。

2年前の大暴落の時に感じたのは、7月の動きの違和感ですね。6月まで、異常なペースで上昇しており、その後7月に入り、依然として買い圧力が強かったものの、妙な売り圧力を感じたりしました。今思うと、これが、夏季休暇前のポジション調整だったのでしょう。休暇前に、それまで積み上げてきたポジションを解消していたんですね。今年も、株高が異常なペースで進んでいますから、こうした動きには注意が必要だと感じます。ただ、2年前のような暴落相場にあるとは思っていませんが・・・。ショートはかなり少ないので、ショートカバーは小さく、ロングの投げに伴う下落に注意したいところです。

現状では、7月上旬は株高の動きが続き、中旬以降ポジション調整でもみ合うと考えています。問題は積極的に売り込んでくる動きがあるかで、7月上旬はそのような動きがあるとは思えませんが、中旬以降はどうなるか。とはいえ、積極的にショートポジションを積み上げてくるとは思えませんので、流動性低下に伴い、夏枯れ相場になってくるだろうと思います。ポジション調整に伴う売り圧力が懸念材料ですが、下値で積極的に株や投信を買う状況ではないでしょう。流動性が低下してきますから、不測の動きには要注意です。

9月になれば、トレーダーも戻ってきて流動性が回復しますが、その場合でも、株高は考えにくいですね。期待感のみで上げていますので、下落相場が、7月に始まるか、8月なのか、9月なのか、の違いだろうと思っています。そうして2番底を確認し、上昇に転じてはじめて、長期スタンスの株買い・投信買いができるかなと思っています。とりあえず、夏枯れ相場となって、膠着状態に陥る可能性を意識しつつ、下落相場がいつ始まるか見極めていきたいと考えています。

今週もよろしくお願いします。

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